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女友達の結婚・妊娠・出産、そして疎遠になっていく [性格の事]

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独身同士で仲良くしていた女友達が結婚。その後、妊娠した事を告げられた時。一瞬不安になるもすぐに我に返り、焦っている心中を察せられないように慌てて取り繕う。

一瞬暗くなった自分を責め、心を奮い立たせる為に意識して、いつもよりほんの少し大きめの声とほんの少し高めのトーンとほんの少し大袈裟な笑顔を作り、

「おめでとう!良かったじゃん!すごいすごい!とうとうママだねー!やったね!どっちが欲しいの?男の子?女の子?もう名前とか考えてる?色々揃えなきゃだねー!」と急に饒舌になる。

多分相手はこちらの心中を察していて、敢えて落ち着いたトーンで一言だけ「まだ名前は決めてないんだ」と微笑む。もしこちらも子持ちだったら、彼女はもっとはしゃいで喜びを表現していただろう。

お互いに少し演技をしながら上辺の会話をしているから変なテンションの違いが生じ、独身のこちらはその空気に更に焦る。

出産後ママになって住む世界が変わってしまった友達を、独身のこちらは「待ってよー!」と必死に追いかける。必死にそちらの世界を理解し馴染もうとする。

休日、出産祝いを持って温かい家庭の匂いがプンプンする家に足を運ぶ。独身のこちらの部屋と比べると気温が違う、部屋全体の色が違う、聞こえてくる音が違う、赤ちゃんのいい匂いがする。

人見知りなので出来れば避けたいと思いつつ、友達との関係を保つ為には苦手な事もしなければいけない。友達の旦那様に笑顔で”人付き合い得意風”に挨拶をし、またもや少し大袈裟に「やっぱり似てますね☆」と赤ちゃんと旦那様の顔を交互に見る。

「いいなぁ~私も早く結婚したいなぁ~(^o^)」と心にあるんだか無いんだか、自分でもよく分からない言葉を発し、友達夫婦に「すぐ出来るよー」と気を使わせてしまって申し訳ない。

時は過ぎ、友達に2人目が生まれる。上も下も男の子。年賀状に書かれた「白髪が増え、抜け毛も増え」という一文で、男の子2人の子育てに疲労困憊している様子が伝わってくる。相変わらず独身のこちらも白髪が見え隠れし始めている。

年賀状には温かい家庭の写真がプリントされている。「ママとして頑張っているんだな」と素直に思う。違う世界にいる2人は、このくらいの距離感がちょうどいいのかもしれない。

友達は子育てや仕事や義母・義父との交流などで忙しく、独身のこちらと日時を合わせて会う事が難しくなり、こちらも「忙しいだろうな」と気を使って誘わなくなる。

でも、こちらから誘わなくなった理由はそれだけではない。会えば自分の劣等感が増すような気がしていたし、相手にも気を使わせてしまうだろうと思ったのだ。

それに正直…こちらも気を使う。お互い共通の会話が無くなってきている事に気付く。私はだんだん会う事が怖くなってきていた。そして、どちらからともなく徐々に離れていく事となる。

あれから数年。住んでいる場所が離れている事や私がマメじゃない事もあり、残念ながら会う事はなく年賀状のやりとりもしていない。連絡を取ろうと思えば取れるけど、なんとなくしていない。勇気が無いと言うか…。

本当の気持ちを言えば、共通の話題が無いから会う事に不安を感じたり、面倒だったり…する。まだまだ子育てに奮闘中であろう友達も、きっと同じように考えているんじゃないかな…と勝手に思っている。

子持ちと独身では話が合わなくなったり、時間が合わなくなったり、お金の使い方が変わったりして疎遠になってしまう事はよくある話。こうして人間関係が変わっていく事を私はネガティブに思ってはいないけれど、全く寂しくないと言えば…嘘になる。






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